ゲーミングキーボードの選び方 ~サイズ編~

雑記

ゲーミングキーボードには様々なサイズがある

一口にゲーミングキーボードと言っても、世の中には多種多様なキーボードが存在します。

例えばデカい物、小さい物、高機能な物、必要最低限のもの、ロープロファイル、ガスケットマウント……

キーボードと一口に言ってもこんなにサイズが違うものも

どんな観点からキーボードを選ぶかはユーザーの十人十色ではありますが、今回の記事では「サイズ」に絞って解説していきます。

ちなみに結論から先に申し上げますと、大体のユーザーはTKL(テンキーレス)キーボードを購入しておけば間違いありません。

その理由に関しては下記で詳しく説明します。

さて、ゲーミングキーボードはサイズで分類すると大きく3つに分けられます。

  • 一番大きくゲーム以外の作業にももってこいの「フルサイズキーボード」
  • その名の通りテンキーを排したちょうどいいサイズ「TKL(テンキーレス)」
  • ゲーミング特化型、デスクのスペースを取らない「60%キーボード」

それぞれの長所・短所を順番に紹介していきます。

デカさこそ正義「フルサイズキーボード」

説明不要のデカさ「Keychron Q6」

フルサイズキーボードのメリットは何と言っても圧倒的なキーの多さ。アルファベット・ファンクションキーに加えテンキーまで備えたフルサイズキーボードは、日本語配列の場合最大109個+メディアコントロールキーという凄まじい数のキーを搭載しています。

「とにかくいろいろなキーを使う必要がある」タイプのゲーム、例えばMMORPGなどでは無類の強さを発揮するでしょう。

また普段使い時の利便性という点で右に出るものはまずいません。特に数字をよく打つ作業を行っている方、例えばプログラミングやExcelのようなソフトを使っているのであればテンキーのありがたみが身に沁みます。

筆者もこのブログはフルサイズキーボードで書いています。打ち心地を追い求めて購入した「Keychron Q6」はややとっつきにくさのある英語配列ではありますが、触るものを虜にする魅力があります。(でも予約注文したキーボードが届いたらそっちに乗り換える予定なのは内緒)

しかし、そのデカさは時として凶器にもなり得ます。

例えばマウスを大きく振り回す可能性があるFPSの場合、テンキー部分が左に大きく出っ張ったフルサイズキーボードでは左側に視点移動した際手をぶつける危険性があるのです。

これが
こうなる。非常に痛い。
両手が同じ位置でも60%キーボードならこんなに広々

古より受け継がれるプロゲーマーの技として、「デカいキーボードは時計回りに90°回して置くことでマウスの操作エリアを確保する」というものがありますが、プレイヤーによって向き不向きがあり万人におすすめできるテクニックではありません。

そのため、基本的には「作業もゲーム用も1台で済ませたい」、「日常使いがメインでマウスとキーボードをフル活用するようなゲームはたまにやるぐらい」といったユーザーにおすすめのキーボードです。

器用万能「TKL(テンキーレス)キーボード」

私の過去の遺産「REALFORCE GX1」(キーキャップ変更済み)

「迷ったらとりあえずこのサイズにしとけ」と言えるおすすめのサイズです。

その名が示すとおり、フルサイズキーボードからテンキー部分を取り除いたことで横幅が7~8cmほどスリムになっています。

パーセンテージ表記で「80%キーボード」と言われることも。

テンキーをフル活用するPC業務は少なくありませんが、テンキーをフル活用するゲームはそこまで多くありません。そのため、ゲームがメインであればテンキーが無くても特に支障は無いのです。

それでいてファンクションキーや矢印キー、文章を書くときによく使うDeleteキーなどはちゃんと付いているため普段使いで困ることは基本ありません。

またTKLキーボードのメリットとして、「テンキー部分だけを別で購入すれば実質フルサイズ」という点も挙げられます。

数字をよく打つ作業の際はテンキーを接続し、ゲームする時は片付けておくことでフルサイズキーボードのメリットだけを享受できます。

マウスを思いっきりぶん回してもフルサイズよりはぶつかりにくく、また普段使いにおいても優秀なTKLはまさに器用万能。ゲーマーであればあらゆる方におすすめできる便利なサイズです。

小型ゆえの機動力「60%キーボード」

私の一押しキーボード「Wooting 60HE」(カスタム済み)

60%キーボードの特徴は何と言ってもそのコンパクトさ。テンキーや矢印キー、さらには通常のキーボードに存在する最上段列のファンクションキーをも取り払う事で横だけでなく縦方向にもスリムになっています。

そのコンパクトさのおかげで、とにかくデスク上の作業スペースを広く確保することができます。大きなマウスパッドを使っていても邪魔することなく、マウスをローセンシでぶん回しても激突する心配はほぼありません。

またその小ささは使用しない時にも役立ちます。PCを使い終わったからキーボードをどけてデスクで別の作業をするといった際にも、60%キーボードは非常に片づけやすいです。

プロゲーマーは60%キーボードを採用している選手も結構多いですが、これは大会などで機材を持ち運ぶ際に容易だからという面もあるでしょう。

しかしフルサイズキーボードからおよそ4割のキーを削っている分、それなりの代償もあります。そう、「普段使いの面ではとにかくやりづらい」のです。

欠けているキーは入力手段が無いのかと問われればそんな事は無く、「Fn」キーをフル活用することで存在しないファンクションキーや矢印キーを入力することは可能です。

また自作キーボード界隈ではむしろ60%サイズが基本と言っても良いほど人気のサイズであり、そちらの界隈で慣れている方であれば60%の普段使いも難なくできるでしょうが、かなりの上級者向けであり修得には時間がかかります。

結論として、「ゲーミングキーボードはゲームを操作するための機器であり、普段使い用のキーボードは別にある」という方におすすめです。

筆者はゲームをする際は「Wooting 60HE」を使用しています。ゲーム特化型の高性能キーボードであり、またカスタム幅も広いため自分好みの一台に作り替えることができるので個人的にかなり好みです。

余談

筆者のキーボード遍歴を軽く紹介いたします。

初代:Logicool G512 タクタイル (フルサイズキーボード)

ゲーミングPCを買うにあたって初めて触れたメカニカルキーボード。最初こそ高いと思ったものの性能に満足できていた。

2代目:REALFORCE R3S キーボード R3SA31 (フルサイズキーボード)

小遣い稼ぎとして書き物の仕事を始めたころ、高性能で評判かつAmazonでセールされていた時に買ったもの。タイピング楽しい!と虜に。この頃からキーボードの性能にも少しづつ興味を持ち始めた。

3代目:REALFORCE GX1 キーボード (テンキーレスキーボード)

2023年7月頃、爆発的に話題になった「ラピッドトリガー」という機能をアプデで搭載するようになったリアルフォース。幸運にも近くの実店舗で入手できたのでFPSで使った所明らかにヤバいと感じられる性能でラピッドトリガー最高!オマエもラピッドトリガー最高と叫びなさい!という気持ちになったが、数か月使っているうちにコードが外れないことに起因する取り回しの悪さや静電容量無接点方式特有のタイピング時のサクサク感がなんか違う……と感じるようになり、とうとうラピッドトリガーの生みの親Wootingに手を出すことを決意。

4代目:Wooting 60HE (60%キーボード) & Keychron Q6 (フルサイズキーボード)

およそ1カ月半くらいの納期を経て届いたWootingは想像通りのリニア感と想像以上のカスタム幅で当分の間の充足を予感させた。しかしさすがに60%キーボードでは書き物仕事に支障が出る事から、普段使い用にフルサイズをもう一台購入しようと思い立つ。一年間でキーボード3台も買ってるとか冷静になってみれば財布の紐ガバガバである。しかしKeychronはKeychronで気になっていたガスケットマウント特有の打ち心地が快適で、長時間書き物に没頭できるようになった。めでたしめでたし。

一部専門用語も混ざりましたが、要約すると私の場合はPCで書き物をすることが多く、また数字を扱う事が多かったため、テンキーは欲しい派の人間でした。そういう訳でフルサイズキーボードを使う機会が多く、またフルサイズ派の人間になったのです。

テンキーレスキーボードの紹介写真が1枚しかない理由として、4代目のコンビ以外は手放してしまったため、新しい写真を撮ることができなくなったというのもあります。

まとめ

普段使いであればフルサイズ、ゲーム用途であれば60%が最強だと個人的には思います。しかし、キーボードの二台持ちは予算を食うしスペースも取ることからいきなり始めるべきではないというのも事実です。

自分がゲームと普段使いをどれくらいの割合でしているかを一旦考えてみて、その比率を元にキーボードを選ぶのが無難でしょう。

また「文章入力とかはするけど、そこまでテンキーを酷使するような作業はしないなあ……」という方はまずはTKLキーボードから始めておけば間違いはありません。

最初の一台を無二の相棒にするもよし、とっかえひっかえ自分に合うキーボードを探してデバイス沼に浸かっていくのもよし。要望に応えてくれるキーボードをあなたも探してみてはいかがでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました